キモノアルキVol.18 「京楽市」から人形作家「高橋まゆみの世界」鑑賞

9月のキモノアルキVol.18

今回も盛りだくさんのキモノアルキ、まずは京楽市in松本です。

松本の蔵の街、中町にある蔵シック館にて第2回京楽市が行われていました。

着物や帯、骨董を扱うお店や、ガラス工芸や象牙のアクセサリーやさんには帯留めがあったり、藍染の素敵な洋服、古布などが所狭しとならび、着物好きにはたまらない空間でした。

古布をオシャレにリメイクした洋服や、裂織(縦は糸、横は古布を裂いたものを織った布)や紙布(縦は糸、横は和紙をこよりにしたものを織ったもの)も売られていて、なんとも味があり素敵な風合でした。

各自館内を自由散策し買い物を楽しみました。

ランチタイムはオステリア信濃さんへ。前回ゆかた縁日の時に協賛いただきました、カウンター8席だけのイタリアンです。

 

赤がポイントに使われていてインテリアも凝っていて素敵です。

今回初めての方もいらして、自己紹介しながら楽しいランチタイムとなりました。

マスターと楽しい掛け合いをしながら、丁寧に作られたお料理が並びます。

ランチはコースになっていて、かぼちゃのスープからスタート。

キャラメリゼしたナッツのトッピングが香ばしくとても美味しいスープでした。

前菜は、美ヶ原の🦌鹿のレバー、インゲンのツナアンチョビマヨネーズ、和えしらすとねぎのオムレツ、松本産白桃と生ハムなどなど、どれも美味しかったです。

パスタは2種。

自家製フォカッチャも美味しくてオカワリしたかったけど、お腹がいっぱいで断念。

マスターの優しさの詰まったお料理はどれもこれもボーノでした。

なかなか予約の取れないイケメンマスターのお店。行かれる時は予約してからどうぞ。

今日のメインイベント、飯山の人形作家 高橋まゆみさんの人形展「高橋まゆみの世界」を鑑賞してきました。メディアなどでは良く目にするものの、実物を間近で見るのは初めてで、この日を楽しみにしてきました。前評判も非常に良く、いろんな想像をしながら今日のこの日を迎えました。

高橋まゆみさんは日頃からお着物を着る方ということもあり、人形の洋服、ドテラ、コタツがけなど至る所に着物の生地が使われていました。顔の表情がとても豊かで、本当にこういうおじいちゃんいる!とこちらまで笑顔になってしまいます。

お年寄りの体格、髪、しわ、着るものまでとても細かく再現されていて、おばちゃんのおっぱいの垂れ具合のリアルさには驚きました。

ちょうど中頃に高橋まゆみさんご自身とお母様のお人形がありました。そこで信毎MGプレスの編集長からそのお人形のエピソードを聞いて目頭が熱くなり、まさかここで涙を流すとは思ってもみなかったのですが、皆さんここで同じように涙…それぞれに自分の母親を重ね合わせ熱いものがこみ上げたのだろうと思いました。

人形の隣に添えられた手書きのキャプションを是非読んでください。それだけその人形の世界が一気に広がります。

12日(水)まで開催しています。まだご覧になっていない方は是非足を運ばれてみてはいかがでしょうか。とても優しい気持ちになりました。

今回もご参加いただいた皆さま、ありがとうございました。